ばね指(弾発指)について
指を曲げ伸ばしするときに、腱が腱鞘に引っかかり「カクッ」と弾けるような感覚がある状態で、指の付け根部分に炎症や痛みを伴います。手を頻繁に使う人や更年期、糖尿病などの背景がある場合に発症しやすいと言われています。
1. 主な症状
指を曲げたときの痛みや違和感
曲げ伸ばしの途中で引っかかりを感じ、強い痛みを伴う場合がある
指を伸ばすときに弾くような動き(弾発現象)
「ポン」とはじけるように動くため「ばね指」と呼ばれる
指の腫れや朝のこわばり
腱鞘周辺に炎症が起こり、腫れや違和感を覚えることが多い
2. 原因とリスク要因
手や指の使いすぎ
パソコン作業や楽器演奏など、繰り返し同じ動作を行う
加齢やホルモンバランスの変化
更年期の女性や妊娠中の女性は発症リスクが高い
糖尿病、リウマチなどの基礎疾患
血行不良や炎症の影響で腱鞘が変化する
遺伝的素因や透析患者
家族に同じ症状を持つ方がいるケースなどでリスク上昇
3. 治療方法
症状の程度に合わせて治療を選択し、痛みや引っかかりを軽減させることが目標です。
1. 保存的治療
- 安静やアイシング、腱鞘に対するマッサージ、ストレッチ
- 痛み止めや湿布の使用
2. ステロイド注射
炎症を抑える効果が高く、改善が見られることが多い
ただし、再発リスクがあるため経過観察が必要
3. 手術療法
腱鞘の一部を切開し、引っかかりを解除
保存療法や注射で改善しない場合に検討
4. 日常での注意点
無理な動作を避け、休息をとる
長時間のパソコン作業やスマホ使用で、定期的に休憩を入れる
指を温め、ストレッチを行う
血行を促進し、腱や腱鞘の柔軟性を高める
痛みが長引くときは早めに受診
放置すると悪化し、手術が必要になる場合がある
加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」
ばね指の痛みや指の引っかかりに悩んでいる方は、早期に受診することで悪化を防ぎやすくなります。
当院では、医師の診察を通して一人ひとりの症状に合わせた治療法(保存的治療、注射、手術)やリハビリプランを提案しています。お気軽にご相談ください。