関節リウマチ(RA)について
🩺 自分の免疫システムが誤って体の組織を攻撃する「自己免疫疾患」の一種で、主に手足の関節に炎症が起こります。特に40代の女性に多く見られ、日本では約70万から80万人が患っていると推定されています。
1. 原因
遺伝的要因
HLA-DR4という遺伝子が関与することが多い
環境要因
喫煙や感染症などがリスクを高める
ホルモンバランスの影響
性差により女性に多く発症しやすい傾向
2. 症状
関節の腫れや痛み
朝起きたときのこわばりが特徴的
発熱や倦怠感(疲れやすさ)
全身の炎症反応が強まると微熱が続くこともある
関節変形・機能障害(進行時)
可動域が狭まり、日常生活に支障が出やすくなる
初期症状は左右対称の関節の腫れや痛みが多く見られます。動かすと痛みが生じ、放置すると破壊・変形が進行します。
3. 診断方法
1. 問診・身体検査
症状の出現時期や関節の状態、家族歴などを詳しくうかがう
2. 血液検査
リウマチ因子(RF)や抗CCP抗体の有無をチェック
3. 画像検査(X線・MRIなど)
関節の腫れや骨破壊の程度を把握
4. 治療法
⚕️ 症状や進行度によって治療方法が異なります。早期治療が関節破壊の抑制につながります。
薬物療法
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):痛みや炎症を和らげる
- コルチコステロイド:強い炎症を短期間で抑える
- 病気修飾抗リウマチ薬(DMARDs):メトトレキサートなど、炎症の進行を抑える
- 生物学的製剤・JAK阻害薬:より強力に炎症をコントロールする新しい治療法
リハビリテーション
運動療法で関節の可動域を保ち、筋力を強化
手術療法
関節が重度に破壊され、保存的治療が難しい場合に検討
5. 生活上の注意点
適度な運動
無理のない範囲でストレッチや軽い体操を行い、関節の動きをキープ
ストレス管理
病気の悪化を防ぐため、休息やリラクゼーションを適宜取り入れる
バランスの良い食事
体重増加を防ぎ、関節への負担を減らす
定期検診の継続
病状の変化を見逃さず、適切な治療を続けることが大切
加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」
🏥 関節リウマチは早期発見・早期治療が関節の変形を最小限に抑える鍵です。左右対称の関節痛や朝のこわばりが続くときは、医療機関へ相談すると安心です。
加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」では、患者さん一人ひとりの症状に合った診療とサポートを行っています。気になる症状がある方はお気軽にご来院ください。