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舟状骨骨折について

手首の親指側にある小さな骨「舟状骨(しゅうじょうこつ)」が折れる状態で、特に転倒して手をつくなどの衝撃で起こります。若い世代のスポーツ時に発生しやすく、骨折が小さいと痛みや腫れが軽度で見逃される場合もあり、放置すると長期的な機能障害につながる危険があります。

1. 主な症状と特徴

親指側の手首に痛みや腫れ

しっかり腫れないことがあり、レントゲン上で初見が出にくい場合も

手首を動かすと痛む、手をつく動作で強い痛み

特にスポーツや日常動作で親指側に負担がかかると痛む

押すと痛む(圧痛)

手首の舟状骨部(手首背側の親指付け根近く)を押すと強い痛みが出る

2. 原因と発生リスク

転倒時に手を強くつく

スノーボードや自転車などの転倒、スポーツの衝撃

若いアクティブな世代に多い

10代後半~20代でのスポーツ活動が要因となるケースが多い

骨折のずれが小さいと痛みが軽度で見落とされやすい

2~4週間後の再レントゲンで骨折線が確認される場合がある

3. 診断方法

X線検査(レントゲン)

初期に写りづらい場合もあるため、再検査が必要なことも

MRI・CTスキャン

骨折の位置や程度を詳細に把握するために使用

身体所見

舟状骨部付近の圧痛などで疑う

4. 治療方法

骨折の部位やずれの有無、血行状態などにより治療方針が変わります。

1. 保存療法

  • 骨がずれていない軽度の骨折に対しては、ギプスやスプリントで固定し、安静にして自然治癒を待つ
  • 固定期間は部位や程度により数週間から数ヶ月にわたる

2. 手術療法

  • 骨がずれている、血流不全で骨癒合が難しい場合
  • スクリュー固定や骨移植などを行い、治癒を促進

3. リハビリテーション

固定解除後、手首の可動域回復や筋力強化のためにリハビリを行う

5. 注意点と予後

偽関節のリスク

血流が乏しい舟状骨は骨癒合が遅れやすく、適切に治療しないと偽関節(骨がつながらない状態)になる可能性

痛みが続く場合は再検査が必要

受傷時のX線で異常がなくても、後日撮影で骨折が確認されるケースあり

早期診断・早期治療が重要

長期的な手首機能の確保のため、放置せず適切な処置を受ける

加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」

舟状骨骨折による手首の痛みや不安が続く場合、早めの診断と治療が大切です。
当院では、医師の診察を通して骨折の有無や進行度を評価し、ギプス固定から手術療法まで症状に応じた提案を行っています。手首の衝撃後に痛みが続く方は、お気軽にご相談ください。

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