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母指CM関節症(親指の付け根の関節痛)について

親指の付け根にある手根中手(CM)関節が変形して痛みを伴う状態で、加齢や手の使い過ぎによる軟骨の摩耗が主な原因とされます。特に女性に多く見られ、進行すると「白鳥の首」変形と呼ばれる親指の変形が起こり、日常生活に支障をきたす場合があります。

1. 主な症状

親指の付け根の痛みや腫れ

つまむ、握る、ひねるなどの動作で痛みが強くなる

関節の変形や可動域の制限

親指が開きにくい、関節が反るなどの変形

握力の低下

物を持ち上げる、瓶のふたを開けるなどに苦労する

2. 原因とリスク要因

加齢や軟骨の劣化

年齢とともに関節軟骨がすり減り、炎症が起こりやすい

手の使い過ぎ

長時間のパソコン作業、裁縫、手芸などで親指を頻繁に使う

ホルモンの影響(特に女性)

更年期以降に発症リスクが高まる

3. 診断と検査方法

問診と触診

痛みの部位、動きの制限などを確認

X線検査

関節間のすき間の狭さや骨棘の形成を確認し、進行度を評価

4. 治療方法

進行度や症状に応じて、保存療法から手術まで選択されます。

保存療法

  • 痛み止めや消炎鎮痛薬の内服、関節内注射
  • 装具(サポーター)で関節を固定し、負担を軽減

リハビリテーション

親指周りの筋力強化やストレッチで可動域を維持

手術療法

  • 痛みが強い、変形が進行している重症例に適応
  • 関節形成術や関節固定術、人工関節置換など

5. 日常生活での注意点

親指に過度な負担をかけない

長時間のつまみ動作、無理な握力を要する作業を控える

適度な休憩とストレッチ

作業の合間に手を休ませ、血行を促進する

症状が続くなら早めに受診

放置すると変形が進み、治療期間が長引く恐れがある

加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」

母指CM関節症による痛みや不便を感じる場合は、早めの診察で進行を抑えることができます。
当院では、医師の診察を通して症状や生活状況に合わせた治療計画やリハビリをご提案しています。親指の付け根に痛みがある方は、お気軽にご相談ください。

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