捻挫と靭帯損傷について
関節が不自然にひねられ、靭帯・腱・軟骨などにダメージが生じるケガを「捻挫」と呼びます。その中でも、靭帯が伸びたり断裂したりする特定の損傷を「靭帯損傷」といい、捻挫の一部として位置づけられます。足首や手首など、関節をよく使う部位で起こりやすいのが特徴です。
1. 捻挫の種類
軽度(グレードⅠ)
- 靭帯が部分的に伸びる程度
- 数日〜数週間で回復することが多い
中度(グレードⅡ)
- 靭帯が一部断裂し、腫れや痛みが強い
- リハビリや固定など慎重なアプローチが必要
重度(グレードⅢ)
- 靭帯が完全に断裂し、関節が不安定になりやすい
- 手術が検討される場合もある
2. 主な症状
痛みや腫れ、内出血
熱を持ち、腫れが広がることがある
動かす際の違和感や不安定感
足首の場合、歩行時にぐらつきを感じる
機能障害
重度になるほど、日常動作が大きく制限される
3. 治療法と回復のポイント
急性期には「POLICE」処置(保護・最適な負荷・冷却・圧迫・挙上)が推奨されます。
1. 安静(保護)と適度な負荷
痛みが出ない範囲で動かすことで回復が促進される
2. 冷却
氷や冷却パックを使い、炎症を抑える
3. 圧迫と挙上
包帯やサポーターで圧迫し、心臓より高い位置に上げて腫れを軽減
4. リハビリテーション
- 亜急性期以降は、筋力やバランスを回復させる運動が大切
- 適切なストレッチや体操で再発防止につなげる
4. 診断と検査
レントゲン撮影
骨折の有無を確認
超音波検査・MRI
靭帯や周囲組織の状態を詳しくチェック
医師による判断
痛みや腫れが長引く、歩行に支障がある場合は早めに受診
5. 予防と再発防止
定期的な運動で関節周囲の筋力を維持
ウォーキングや筋トレで関節を支える筋力を強化
ストレッチや柔軟性の向上
運動前後のストレッチで靭帯への負担を軽減
適切なシューズや装具の選択
足首を繰り返し捻挫する場合、サポーターやテーピングを活用
加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」
捻挫や靭帯損傷を軽視すると再発や慢性的な痛みにつながりやすくなります。症状が続く、または痛みが強いときは、早めに医療機関へ相談することが大切です。
加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」では、医師の診察のもと、痛みの原因に合わせた治療とリハビリを行っています。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。