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幼児期扁平足(子どもの足のアーチが未形成の状態)について

小さい子どもに多く見られる「扁平足」は、足裏のアーチが低く平坦な状態を指し、特に靭帯が緩い幼児期に起こりやすいです。乳幼児では足裏に脂肪が多く、見た目上「足の土踏まずがない」と見えますが、多くの場合、成長とともに自然にアーチが形成されます。

1. 主な特徴と症状

足裏のアーチがほとんど見えない

靴を脱ぐと、土踏まずがなく平らに見える

踵が外側に傾き、足先が外向きに

歩くときのバランスが不安定に見えることも

乳幼児期では痛みや不快感がない場合が大半

成長過程では特別な症状を訴えないことが多い

2. 原因

1. 成長過程での靭帯のゆるみ

幼児期は足底の脂肪や靱帯がまだ発達段階にあり、アーチが未完成

2. 先天的要因

家族に扁平足が多い場合、遺伝的にアーチ形成が遅れることも

3. 体重や運動習慣の影響

体重増加や筋力不足により、足にかかる負担が増す場合がある

3. 診断と検査

医師の視診・触診

立ったときの足のアーチ、踵の傾きを観察

X線撮影(必要に応じて)

足の骨格やアーチの状態、変形の程度を確認

成長過程の経過観察

10歳〜15歳頃までに自然にアーチが形成されるケースも多い

4. 治療と対応

症状や年齢、歩行に支障があるかどうかによって方針を決定。痛みがない場合は経過観察が多い。

1. 保存療法(ほとんどの幼児で適用)

  • 適切な靴選び:足指を締めつけない、柔軟で安定感のある靴
  • インソールやアーチサポート:土踏まずを補い、姿勢を安定させる
  • 運動・リハビリ:かかと上げ運動、足指のトレーニングなどを通じて足底筋強化

2. 手術療法(極めて稀・重度の場合)

骨の配列や靭帯の修復を行うが、成長期に行うことは少ない

5. 予防と日常ケア

適度な運動・体を動かす習慣

裸足で遊ぶ、足指を使うアクティビティを取り入れる

足に合った靴の選択

子どもの足は成長が早いため、サイズやフィット感を定期的にチェック

体重管理とバランスの良い栄養

過度な体重負担は足底へのストレスを増やす

痛みや歩行異常があれば専門医受診

早期対応で将来的な足トラブルを回避

加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」

お子さまが扁平足のように見える、歩き方が気になるなどのご心配がある場合は、早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。当院では、足の状態を詳しくチェックし、必要に応じてインソールや運動指導などの適切な治療プランをご提案いたします。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

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