変形性関節症について
関節の軟骨がすり減り、痛みや腫れ、こわばりなどを引き起こす慢性疾患です。特に膝や股関節など体重を支える関節に生じることが多く、加齢や体重増加、過度な使用などが原因になります。
1. 主な症状
動作時の痛み
歩き始めや椅子から立ち上がった直後に強く痛む
腫れやこわばり
長時間同じ姿勢でいた後にこわばりを感じ、動きが鈍くなる
関節の可動域制限
正座や階段の昇り降りがつらくなったり、股関節がうまく曲がらなくなる
音がする
関節を動かすと「ポキポキ」「ミシミシ」と音がする場合がある
2. 原因
加齢による軟骨の劣化
歳を重ねると軟骨が薄くなり、弾力を失う
過体重や肥満
関節に余計な負担がかかり、軟骨の摩耗が進む
遺伝的要因
家族歴があると発症リスクが高くなる場合がある
運動や仕事での過度の負荷
スポーツ選手や重労働の方は特定の関節を酷使しやすい
3. 治療法
症状の程度や患者さんの状態に合わせて治療が選択されます。
1. 薬物療法
痛みや炎症を抑えるための鎮痛剤、抗炎症薬を使用
2.リハビリテーション
適度な運動、筋力トレーニング、ストレッチで関節を支える筋肉を強化
3. 生活習慣の改善
体重コントロール、軽い有酸素運動を取り入れる
4. 手術
進行が進み、痛みや日常生活に支障が大きい場合、人工関節などの手術を検討
4. 予防と進行を遅らせるポイント
適度な運動習慣
ウォーキングや水中運動など、関節に負担が少ない運動を続ける
体重管理
BMIを適正範囲に保ち、関節への負荷を減らす
痛みを我慢しない
違和感や痛みが続く場合は早めに受診し、悪化を防ぐ
日常生活で関節をいたわる
正座や深い屈伸、重い物を持つ動作を控える
加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」
変形性関節症は進行性の病気ですが、早期のケアと適切な治療で痛みや機能低下を抑えやすくなります。関節の違和感や痛みがある場合は、医療機関に相談し、生活習慣やリハビリを通じて進行を遅らせることが大切です。
加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」では、医師による診察を通して、一人ひとりの症状に応じた治療や運動療法のアドバイスを行っています。お困りの方はお気軽にご相談ください。