ガングリオンについて
関節や腱の周囲にできる良性の腫瘍で、内部にはゼリー状の液体が溜まっています。特に手首や手の甲、指の付け根などに発生しやすく、痛みや不快感がない場合は治療を必要としないことも多いです。
1. 主な症状と特徴
ゼリー状のしこり
指で触ると柔らかい弾力を感じ、大きさは米粒大からピンポン玉大までさまざま
痛みや圧迫感
周囲の組織や神経を圧迫すると痛みやしびれを生じることがある
腫瘤の大きさが変動する場合も
日常の動作や使い過ぎなどで腫れが大きくなったり、小さくなったりすることがある
2. 原因と発生部位
関節包や腱鞘からのヘルニア
滑液が袋状の構造に溜まり、ゼリー状の液体として溜まる
手首・手の甲の背側が好発部位
ほかに足首、膝、指の付け根などにできることも
20代~40代の女性にやや多い傾向
男女比は約1:3と報告されている
3. 治療方法
痛みや機能障害がなければ様子を見る場合もありますが、症状がある場合は以下の方法を検討します。
1. 注射による内容物の吸引
- 針で腫瘤内部のゼリー状液体を取り出し、圧迫固定
- 再発しやすい場合がある
2. 手術療法(腫瘤の摘出)
- 繰り返し再発する、神経圧迫が強い、痛みが著しい場合に選択
- 日帰り手術で可能なケースもあり
3. 保存的治療
症状が軽いときは装具を使用したり、安静を保つ
4. 予後と日常での注意点
再発リスク
- 注射や自然吸収では再発することがある
- 手術で袋ごと摘出しても再発リスクはゼロではない
痛みや不安があれば受診
自己処置で潰すなどは感染のリスクがあるため避ける
手を使いすぎない工夫
同じ作業を続けない、適度に休憩を入れるなど
加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」
ガングリオンによる痛みや腫れでお困りの方は、当院で医師の診察を受けてみませんか。原因を特定し、注射や手術など最適な治療方法をご提案します。気になるしこりがある場合は、お気軽にご相談ください。