胸郭出口症候群(TOS)について
首から胸にかけての出口部分で神経や血管が圧迫され、肩や腕に痛みやしびれが生じることがあります。これを「胸郭出口症候群(TOS)」と呼びます。首や肩が張る、腕に力が入りにくいなどの症状があるときは、早めの受診がおすすめです。
1. 原因
- 神経や血管が通る通路が狭くなり、圧迫が起こる
- 首まわりの筋肉が緊張しやすい姿勢
- 頚肋(けいろく)などの骨の形態異常
- 外傷や事故による神経・血管の損傷
なで肩の方、腕を頻繁に使う方、デスクワークやスマホ操作が多い方に起こりやすい傾向があります。
2. 症状
- 肩から腕にかけての痛みやだるさ
- 手や腕のしびれ
- 握力の低下
- 頑固な肩こり
- 頭痛やめまい
腕を上げたり、重いものを持ち上げたりすると、症状が強くなることがあります。
3. 診断方法
1. 問診・視診
肩や首の動き、痛みの場所、日常生活での困りごとを詳しくうかがいます。
2. 触診・動きのチェック
どの姿勢や動作で症状が強くなるかを確認します。
3. 画像検査(X線・MRIなど)
骨や神経、血管の状態を調べます。頚肋の有無なども確認します。
4. 治療法
こばやし整形外科では、症状に合わせて様々な方法を組み合わせています。
理学療法(ストレッチ・筋力トレーニング)
筋肉の柔軟性を高め、神経や血管への圧迫を和らげます。
薬物療法
痛み止めや抗炎症薬で痛みを抑えます。
注射療法(トリガーポイント注射など)
痛みの原因となる部分の炎症を抑え、症状を改善します。
手術
重症で保存療法が難しい場合に検討します。手術後のリハビリも大切です。
5. 予防方法
正しい姿勢の意識
デスクワークやスマホ使用時、肩や首が前に出すぎないよう気をつけます。
適度なストレッチ
首や肩、胸まわりをほぐしやすくし、血行を促進します。
長時間同じ姿勢を避ける
定期的に肩回しや腕を伸ばす動作を取り入れます。
生活習慣の見直し
適度な運動で首や肩の筋肉を強化すると、ケガのリスクを減らせます。
6. こばやし整形外科での対応
当院では、日本整形外科学会のガイドラインに沿った診療を行っています。
1. 丁寧なカウンセリング
日常生活での困りごとを詳しく伺い、症状を正確に把握します。
2. 充実したリハビリテーション
ストレッチや筋力トレーニングを取り入れ、首や肩の負担を軽減します。
3. 症状に応じた治療プラン
痛みの強さや原因を見極め、注射や薬などを適切に選択します。
4. アフターケアサポート
経過をしっかり確認し、必要に応じて運動方法や生活習慣へのアドバイスを行います。
加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」
痛みやしびれが長引くと、日常生活に大きな支障をきたします。早期の受診で適切な治療とリハビリを行い、スムーズな回復を目指しましょう。加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」は、皆さまの健康を全力でサポートいたします。
