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特発性大腿骨頭壊死症について

股関節を構成する大腿骨頭への血流が低下し、骨が壊死を起こす病気です。原因が明確にわかっていない点から「特発性」と呼ばれ、30代から50代の男性によく見られます。急に股関節の痛みを感じ、歩行が困難になることが特徴です。

1. 主な症状

股関節周囲の痛み

体重をかけたときに痛みが増し、腰や膝、殿部に放散する場合もある

跛行(足を引きずる歩き方)

痛みや違和感から正しい歩行が難しくなる

進行のゆっくりさ

初期は自覚症状がなく、数ヶ月~数年かけて徐々に発症するケースが多い

2. 原因とリスク要因

不明確な主原因

血流障害、酸化ストレスなどが関与すると推察される

アルコール多量摂取やステロイド使用

血管内皮の機能障害を起こし、リスクを高める可能性

中年期の男性に多い傾向

年間約2000~3000人が新たに発症していると推定

3. 病気の進行

骨頭が圧潰するまで症状が出にくい

痛みが急に生じ、安静にすると一時的に軽減する場合も

再び痛みが増強

壊死が進行すると、骨頭が変形し、強い痛みや可動域の制限が現れる

4. 治療法

症状の進行度や壊死範囲によって選択される治療が異なります。

1. 保存療法

  • 体重管理、リハビリで股関節への負担を減らす
  • 痛み止めで症状をコントロール

2. 関節温存手術

壊死が比較的軽度で、骨頭圧潰が進んでいない場合

3. 人工股関節置換術

  • 壊死範囲が大きい、骨頭圧潰が著しい症例
  • 痛みの軽減と機能回復を目指す

5. 早期発見と注意点

定期的な検診や検査

ステロイド治療を受けている方やアルコール摂取量が多い方は、股関節の状態を定期チェック

生活習慣の見直し

運動や体重コントロールを行い、股関節に過度な負担をかけない

痛みや違和感を感じたら

放置せずに早めに医療機関を受診することで進行を防ぎやすくなる

加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」

特発性大腿骨頭壊死症は、原因がはっきりしないまま進行し、股関節の機能を大きく損なう可能性があります。痛みや違和感を自覚したときは、早期の診察・適切な治療で病状の進行を抑え、自立した生活を維持しやすくなります。
当院では、医師の診察を通して、一人ひとりの症状や背景に合わせた治療計画を提案しています。股関節の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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