爪周囲炎(パロニキア)について
爪の周囲に細菌が侵入し、炎症や痛み、腫れを引き起こす病気です。指先のささくれや不適切な爪の切り方など、小さな傷から感染する場合が多く、急性炎症では短期間で痛みや膿が進行することがあります。
1. 主な症状
爪周りの赤み・腫れ
軽度のものから激しい腫脹までさまざま
痛み・圧痛
ズキズキした痛みで睡眠に支障が出ることも
膿のたまり
化膿が進むと爪の周囲に膿がたまる
発熱
重症例や感染が広がった場合に伴うことがある
2. 原因とリスク要因
ささくれや深爪、爪を噛む癖
小さな傷口から細菌(化膿菌など)が侵入
不適切なネイルケア・マニキュア
爪周囲の皮膚を傷める行為が感染リスクを高める
皮膚の乾燥や刺激
バリア機能が低下し、細菌が入りやすい状態
糖尿病や免疫力の低下
感染を起こしやすくなる背景要因
3. 治療方法
症状が軽い段階で適切なケアを行えば、短期間で改善が期待できます。
1. 抗菌薬の投与
細菌感染が確認された場合、内服や塗り薬で炎症を抑える
2. 排膿処置
膿がたまっている場合は、医療機関で安全に排膿する
3. 局所治療(抗菌軟膏)
患部を清潔に保ち、軟膏を塗布して感染拡大を防ぐ
4. 予防と日常ケア
適切な爪の手入れ
深爪やささくれを放置しない、正しい爪切りの仕方を意識
指先を清潔・乾燥に保つ
水仕事の後はしっかり拭き、保湿も忘れずに
無理なマニキュアやネイルケアを避ける
爪周囲を傷つける行為は感染リスクを高める
免疫力を保つ生活習慣
バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠
加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」
爪周囲炎による腫れや痛みが続く場合は、早めの受診で感染拡大を防げます。
当院では医師の診察を通して症状に合わせた治療法(抗菌薬、排膿処置、局所治療など)を提案しています。爪や指先のトラブルでお困りの方は、お気軽にご相談ください。