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内反足(先天性内反足)について

生まれつき足が内側に曲がった状態で、足裏や足先が内向き・下向きになる先天性の足の変形を指します。何も治療を行わないと、正常な歩行が困難になり、重症例では足の甲で歩くようになる場合もあるため、早期発見と適切な治療が非常に重要です。

1. 主な特徴

足先が内側&下向き

踵骨や舟状骨などの位置関係が異常で、足裏が内向き

足首周りのじん帯が短縮

足を外へ動かそうとしても強い抵抗を感じる

出産時から明らかな変形

生後すぐから足の形の異常がわかることが多い

2. 分類

1. 狭義の内反足(単純性内反足)

  • 足の変形以外に大きな異常がない
  • Ponseti法などの矯正治療が効果を示すことが多い

2. 症候性内反足

  • 神経疾患や骨系統疾患など、他の疾患に伴って発生
  • 根本疾患の治療と並行して足の矯正を行う

3. 原因と発生率

家族的要因・遺伝

一般的に1000人に1人程度発症、男の子に多い

骨の配列・腱の短縮

後脛骨筋や足首周りの筋・靭帯のアンバランス

神経疾患や骨系統疾患が関連する場合も

症候性内反足の場合、他の先天性疾患の一部として現れる

4. 診断と検査

出生直後の視診・触診

足首や足先の向き、関節可動域を確認

画像検査(X線など)

足の骨格配列、変形の度合いを評価

合併疾患の有無を確認

神経や骨格系の異常を調べる場合も

5. 治療方法

早期の介入が将来の歩行能力向上に大きく寄与。

1. Ponseti法(ギプス矯正)

  • 数週間おきにギプスを交換し、徐々に足の位置を正常に戻す
  • 最も一般的で効果的な方法とされ、6〜8回程度のギプス交換を行う

2. 装具療法

  • Ponseti法後、装具を着用して矯正効果を維持
  • 足を正しい位置に保ち、再び内反が進行するのを防ぐ

3. 手術療法

Ponseti法や装具で効果が得られない場合、重度の場合に検討

短縮した腱や靱帯を緩める、骨の位置を調整する手術を行う

6. 予後と注意点

定期的な経過観察

矯正後もしばらくは成長に伴い足の形が変化するため、定期的に検査を受ける必要がある

装具・靴の管理

指定された期間、適切な装具や靴を使用し、変形の再発を防止

歩行訓練・リハビリ

歩き始めの時期には理学療法士などの指導で正しい歩行姿勢を身に付ける

加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」

生まれつき足が内向きになっている、歩き始めに足首が極端に内に入るなどの症状が見られる場合は、内反足の可能性があります。当院では、専門的な診察と必要に応じた検査を行い、Ponseti法など適切な治療法をご提案いたします。将来の歩行能力を確保するためにも、早期の受診・治療が重要です。

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