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上腕骨顆上骨折(肘に近い骨の骨折)について

肘の近くで上腕骨が折れる状態を指し、特に子どもに多く発生する骨折です。転倒して手をついたときや遊具からの落下など、腕が大きな衝撃を受けると起こりやすく、肘まわりの痛みや腫れが特徴的です。

1. 主な症状

肘周辺の痛みや腫れ

衝撃直後から強い痛みが生じ、腕を動かしにくい

内出血や変形

骨がずれている場合は、見た目の変形がわかることも

可動域の制限

まっすぐ伸ばせない、曲げづらいなどの動きの制限

2. 原因とリスク要因

転倒や落下時に手をつく

鉄棒やうんてい、遊具からの落下など、子どもが腕で全体重を支えようとしたとき

骨がまだ成長途中の子ども

骨が未発達で柔らかいため、衝撃で折れやすい

スポーツや外遊びが多い年代

活動量が多いほど転倒リスクも高まり、骨折につながる

3. 診断方法

医師の診察・視診

腕の動かし方、腫れ・変形の有無、痛みの場所を確認

X線検査

骨折の位置やずれ具合を把握するための基本的な検査

CT・MRI(必要に応じて)

複雑な骨折や合併損傷が疑われる場合に利用

4. 治療方法

骨折の程度(ずれの有無、神経や血管の損傷など)や年齢によって治療方針が決まる。

1. ギプス固定・保存療法

軽度の骨折やずれが小さい場合は、ギプスやシーネで固定し、自然治癒を待つ

2. 手術療法

  • 骨のずれが大きい、神経や血管が圧迫されている場合は手術で整復・固定
  • ワイヤーやプレート、スクリューを使って骨を安定させる

3. リハビリテーション

  • 固定解除後、肘の可動域回復と筋力回復を目的に運動療法
  • 早期に始めることで拘縮を防ぎ、日常動作をスムーズに

5. 合併症と注意点

神経や血管の損傷

しびれや血行不良があれば、すぐに医療機関へ

骨の変形やずれ

子どもの場合、自家矯正力が期待できることもあるが、大きなずれは手術が必要

リハビリの継続が重要

完全に痛みや腫れが引いても、適切な運動を行い機能を取り戻す

加須市 栗橋駅にある「こばやし整形外科」

上腕骨顆上骨折でお困りの方は、早めの診察と適切な治療が不可欠です。当院では、骨折の状態を正確に把握し、ギプス固定から手術療法、リハビリまで、患者さん一人ひとりに合わせた治療方法をご提案しています。腕の痛みや腫れ、変形などがあるときは、お気軽にご相談ください。

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